2014年11月17日月曜日

JAKARTA ART & CULTURE COLLABORATION PERFOMANCE 2014



昨夜、JAKARTA ART & CULTURE COLLABORATION PERFOMANCE 2014なるイベントを観てきた。この種のイベントを日本で何度も観てきたが、格段の差を見せつけられた素晴らしい内容だった。

ジャカルタ首都特別州舞踊団によるインドネシア地方舞踊のメドレーは、衣装、踊りともかなり統率がとれた完璧なプロ集団を感じさせてくれたし、ヘディ・ユヌス、ウビエト、という二人の歌手も自前の曲を歌うのではなく、舞踊とともに溶け込んだ歌を披露してくれた。また、演奏を受け持ったアルタジャル・アンサンブル総勢約20人、多彩な楽器を駆使して、時には見事なパフォーマンスをも繰り広げてくれた。

編成がまた超ユニークだ。パーカッション類が、グンダン(横長)、ジェンベ、ダブルッカ、を中心にドラムが引っ張っていく、時にはルバーナが登場したりのムラユ色が濃厚に出ていた。もっと驚いたのが、アコーディオンが二人いたことだ。シンセなんてチープな楽器は使わない、そんな心意気にオイラは東名汁がでた。弦楽器がルバーブが4~5人、ヴァイオリン1人、電気ベース1人、これにホーンズ(トランペット2人、トロンボーン1人)、スリン(縦と横)、小編成のゴング類(だいたい、こんな感じ、すこし酔っていたので後は覚えていない)の醸し出す演奏はエスニック・フュージョンなんてつまらない言葉ではかたずけられない高揚感があったのだ。

しかし、最初に登場した歌手、ヘディ・ユヌス(上記写真)かっこよかったなぁ。オイラは10年くらい前にジャカルタの彼の家に遊びに行っているのだ。その後、クスリに手を出し、どん底だったけど、見事に復活していてオヤジはうれしいよ。会場にはカヒットナ・ファンもいたみたいだけど、このコラボに徹したヘディをオイラは高く評価してる。


 

 
衣装をカジュアルに変えてのヘディ・ユヌス。黒縁メガネをかけて宮川大輔みたいになっちゃたけど、これはこれで愛嬌があった。
 
 


一方のウビエトも日本のワールド・ミュージック・ファンに評価が高い斬新なクロンチョンアルバム「KRONCONG TENGGARA」からの曲を披露するのではなく、この企画に徹した歌を披露していた。インテリ歌手のイメージが強かったが、少し話して、そのイメージが薄らいだ。次のアルバムはこうしたコラボから得たものを活かしてほしい。


 
 
オイラの好きなミナンカバウのタリ・ピリン(皿踊り)も斬新にアレンジされたいた。バックのゴング奏者がタレンポン(ミナンカバウのゴング)の小さいのを叩いていたのは、驚いた。こういうところも手を抜かないのがこのバントの素晴らしいところだ。


舞、歌、奏が一体となった素晴らしい一夜だった。来年の公演も噂されている。是非、実現させてほしい。